チャドで働く国連機関契約職員の日記

チャドの田舎で国連機関の期間契約職員として働くことになった日本人の日記です。ブログでの記述は個人の見解であって、所属組織を代表するものではありません

チャドで銀行口座を開く

今日は銀行口座を開くという一大イベントの日。

将来的にチャドで仕事をする人がいると信じて、ここにメモしておく。(そういう人がどれくらいいるのかとか、その時にはもう変わっているだろうとか、そういうことは気にしない)。ちなみに僕が銀行口座を開設したのは、アフリカの雄、ECOBANK。他の銀行でもそれほど大差ないと思う。

準備しておくもの

・口座開設申込書

 ー 銀行でもらえるのであらかじめそれを入手して(もしくは誰かに入手してもらって)記入しておく

 ー 時々変わるので、最新のものを入手するように。申し込み記入事項はかなり数多くあり、かつフランス語で、日本の口座開設だとなじみがないものもある(例えば、夫婦で財産は共有してますか?とか)ので、事前に、最新のものをもらっておいて、わからないところは勤務先の人に確認をして、書いておく。

・パスポートのコピー

・11.5万CFAの現金

 ー 10万CFA:口座開設時に入金しないといけないので、そのためのキャッシュ

 ー 1.5万CFA:書類の認証で使う

雇用契約書のコピー

 ー 雇用契約書は、出来れば、紙の契約書に、雇用主のサインが入ったものがいい。今どきの契約はPDFでの電子署名も増えているけれど、それだと、後の手続きが若干面倒(それでも可能ではある。詳細後述)
・写真2枚(4cm x 4cmくらい。あまり細かく気にしなくてもOK)

当日の手続き

1.まず銀行に、、、ではなくて、NOTAIRE(英語だとNOTARY。公証人)のところに行って、以下の書類を認証(Légaliser)してもらう。

 ー パスポートのコピー → 認証に5000CFA

 ー 雇用契約書のコピー → 認証に10000CFA

 この時に、雇用契約書がPDF+電子署名のみだと(僕がそうだったのだけれど)、本人に加えて、2名の証人が必要になる。勤務先の人2名に来てもらって、一緒に認証手続きに入ってもらうという結構面倒くさいことになる。

2.銀行に行って、事前準備書類と認証済みの書類を渡す

3.待つ(何事もなければ1時間もかからないくらい)

4.口座が開設されるので、ATMカード発行窓口に案内され、そこで待っていると、ATMカードが発行されて、無事作業は終了

と、手続きがわかったうえで行えば、そんなには大変ではない気がする。今日の僕の場合は実際には、、、

・口座開設申込書のフォーマットが変わっていたので、窓口で全部書き直し

・公証人のところよりも先に銀行に行ったので、銀行→公証人→銀行と二度手間

雇用契約書がPDFの場合に2名の証人が必要、ということを勤務先の人も知らなかったので、現地であわててもう一人を呼んだものの、13時~14時のお昼休みに間に合わなかったので、それをまたぐことになり、大幅時間ロス

・ATMカード発行窓口で、僕の3人前で、ATMカード発行機が故障。1時間ほど待ったけれど、故障は治らず。明日、カードを取りに来てくれと言われたけれど、明日はもう田舎に飛び立ってしまうので、3週間後に別の用事でンジャメナで来るときにカードもピックアップすることに。

ということで、今日は朝11時くらいから作業を始めて、夕方16時半くらいまでかかって、口座は開設できたけれど、カードは手に入れられず、10万CFAの引き出せない預金ができました。まあ、明日から行く田舎には、銀行もATMも無いと思うので、そもそもカードがあっても使い道が無いと言えばないのだけれど。