チャドで働く国連機関契約職員の日記

チャドの田舎で国連機関の期間契約職員として働くことになった日本人の日記です。ブログでの記述は個人の見解であって、所属組織を代表するものではありません

2023/8/22 12km心拍数150~160固定@ダカール

昨日は、ダッシュのような短距離で終わってしまった。自分の弱点は長距離を走るスタミナなので、気を取り直して今日はレースペースで少し長めの距離を走ることに。 マラソンではターゲット心拍数を150~160程度にすることを想定しているので、その心拍数でで…

国連人道支援分野でのイノベーションの難しさ

国連の人道支援分野には、山ほどイノベーションの機会がある。イノベーションと言わなくても、業務効率化のネタには事欠かない。要は無駄が多いということなのだけれど、残念ながらそれが短期的に解消されることはなさそうというのが、現場での実感。書いて…

チャドから離れることになりました

だいぶご無沙汰になってしまったのだけれども、この度、チャドから離任することになりました。引き続きアフリカではあるのだけれども。 記憶に残ってるうちに、チャド時代に考えたことや気づいたことをメモしていきたいと思います。

国連機関の僻地における休日の過ごし方

国連機関職員として現場に入っていると、緊急性が高いこともあって、業務において定時という概念はあってないようなものだし、平日・休日の区別もないことが頻繁にある。 とはいえ、そういう中でも土日は平日と比べれば時間ができることが多い(少なくとも、…

国連の現場におけるメンタルの保ち方(3)

前回までで、(1)そもそも仕事量が多いし無茶ぶりが多いのはみんなわかってるんだから完璧を目指す必要ない、(2)みんな自分のそれなりのベストを尽くして、悪気があるわけではなく振ってきているんだから、厳しい要求でもしょうがないよね、と考えるこ…

国連の人道支援現場におけるメンタルの保ち方(2)

前回は、仕事量の多さと、その中で完璧を求めるのはナンセンスとさえ言えるということを頭に入れておくといいと思う、ということを書いた。 とはいえ、日々、上下左右から要請・指示・依頼が飛んでくるくるのは、それ自体、メンタル的に厳しいものがある。そ…

国連の人道支援現場におけるメンタルの保ち方(1)

国連の現場、と一言にいっても、組織の種類も、場所も、仕事内容も大きく異なる。だから、ここで書いてあることが、そのすべてで当てはまるなんてことは、たぶんあり得ない。そもそも、メンタルなんてきわめて個人的なものだから、同じ現場の同じ仕事でも、…

自身の評価を高める機会としての現場視察の受け入れとやりがいについて

国連機関の現場で働いていると、本部や他の組織、加盟国などから現地視察をしたいという要望を受けることがよくある。目的は大きく3つくらいで、(1)自分たちの出したお金がどう使われているのか、(2)事前に計画した活動が予定通り行われているか、(3…

チャドの僻地で入手できるビールについて

いま生活している場所は治安上の問題で、外出はできない。とはいえ、職場の車でドライバーを付ければ、村の売店で、水を買うためなどのために、外出をすることはできる。 先日、ビールが手に入るということを知ったので、村での水の買い出しついでに、チャド…

自身の限界性能を引き出す場所としての国連機関

今、僕が働いている組織のオフィスでは、残業手当や夜間・休日手当というものは存在しない。他の機関や他の事務所ではどうなのかわからないけれれど、これはある程度、国際機関一般に言えることなのではないかと思う。 もちろん、就業時間は定められていて、…

アトリエ ~ 当日編(3)

(今回、アトリエ(英語・日本語でいうところのワークショップを開催することになった。その経緯や準備の模様は、こちらを参照) shigeomisato.hatenablog.com shigeomisato.hatenablog.com アトリエ当日を迎える。 過去の経験上、初めてすることは大抵もの…

アトリエ ~ 準備編(2)

(人道支援に関するデータについて、アトリエ(英語・日本語で言うところのワークショップ)を開催することになった。前回の記事はこちら) shigeomisato.hatenablog.com 正確なデータをとる方法について関係者を集めて考えるために、アトリエを開催すること…

アトリエ ~ 企画立ち上がり編(1)

今回から3回シリーズで、僕が先日行った仕事「アトリエ」について紹介していこうと思う。フランス語圏国連機関で働くならば、避けて通れない「アトリエ」について、雰囲気だけでも伝えられればと思う。 とある木曜日の夕方、就業時間も過ぎた後、我が事務所…

単なるコミュニケーションミスと真の対立を見分けること

土曜日の午後、次の月曜日に予定されているワークショップの準備にいそしんでいると、携帯電話が鳴る。電話の主は、以前のワークショップで挨拶をした、国内避難民キャンプの管理者。 僕の仕事の一つは、担当地域内200カ所を超える国内避難民キャンプを管理…

チャド田舎の食事とンジャメナでの中華料理とインスタントラーメン

先週、野暮用があって、田舎のフィールドから首都のンジャメナに2泊3日の出張。野暮用を済ませた後、今回の真の目的である「中華料理を、食べる」という重大なミッションのために行動を開始。 今回、日本を出発したのが8月9日で、1か月以上、日本料理はもと…

チャドの田舎で途方に暮れる

フィールドオフィスにきてから3週間、初めての出張。某国連機関が、当地で活動する各分野の国連機関、NGO、行政機関の関係者を集めて、当地の人道支援ニーズを取りまとめるというワークショップに参加するというもの。 ところでこのワークショップ、開催の2…

ブリーフィングと愛のムチ

今週の仕事の一つが、お偉方向けのブリーフィング資料を作るという仕事。以前勤めていた組織ではしょっちゅうあったのだけれど、もう10年以上ぶり。 お偉方が本部から首都の事務所に来るらしく、僕の事務所担当地域についての状況説明資料を作るようにとの、…

国連の現場における仕組みづくりの必要性と困難について

田舎での勤務も2週間が経過。自分の状況のキャッチアップが早いのか遅いのかは全くわからないけれど、日々仕事をしていれば、状況が少しずつ見えてくる。自分が把握すべきことのうちの何パーセントが見えているのかは相変わらずわからない。ドラクエでも、今…

ピンチをチャンスに:攻略本を自分で作る

今日は日曜日。だけれども、今いる田舎は外に出ても何もなく、また、忙しいこともあって、当地の職員は、常にだれか、土日であってもオフィスで仕事をしているし、オフィスにいない人からもメールが飛んでくる。 僕も休んでいる余裕はないので土日は通常業務…

国連機関の洗礼とドラクエについて

先週金曜日に首都のンジャメナから、田舎の現場事務所に到着。 実はンジャメナからの移動前日に、事務所での僕のポジションには前任者がいて、その後任として僕が入るということが判明する。その前任の仕事は、僕が採用された理由・こちらで取り組むことにな…

チャドは子だくさん、と言えるか

首都のンジャメナで移動をサポートしてくれるドライバーさんと、フランス語の練習がてらいろいろな話をする。その中の一つが、家族構成。微妙にプライベートな質問なので、まだそれほど多くのサンプル数が集められているわけではないけれど、5人とか7人とか…

チャドで銀行口座を開く

今日は銀行口座を開くという一大イベントの日。 将来的にチャドで仕事をする人がいると信じて、ここにメモしておく。(そういう人がどれくらいいるのかとか、その時にはもう変わっているだろうとか、そういうことは気にしない)。ちなみに僕が銀行口座を開設…

ンジャメナの街中の様子(ちらっと)

先日、腹痛がまだひどくないときに、役所にパスポートを取りに行ったのだけれど、そこで初めて、昼間の、ンジャメナの様子を見ることができた。移動中の車からちらっと見ただけではあるものの、・道路はほぼ舗装されているけれど、メンテナンス状態はあまり…

チャドの洗礼

毎日書く、といいながら早速3日くらい間隔があいてしまった。 原因は、この3日間、食あたりでベッドから離れられなかったから。 何が起きたのか、将来のために(なるかは不明だけれど)書いておこうと思う。 8月12日(木)の夕食を、同じホテルに泊まってい…

初めての会議に参加

到着2日目。いまだにホテルで隔離生活が続いているものの、マネージャーにお願いして、まだ仕事の事よくわからないけれど、関係するような会議があればオンラインで参加させてほしいと依頼をしたら、事務所全員のミーティングにリモートで参加することになっ…

ンジャメナ到着

午前2時40分にンジャメナに到着。タラップを降りると、意外と湿っているけれど、意外と暑くもない。今回のフライトは、イスタンブール→キンシャサ→ンジャメナ→イスタンブール、というフライトだったのだけれども、ンジャメナで降機したのは20名くらい。 この…

初めての国・組織・仕事に、あまり得意でない言語で取り組むことの不安について

羽田を出発して、経由地のトルコ・イスタンブールで12時間のトランジット中。 最初は、この時間を使ってチャドのことについて書こうか、、、とも思ったけれども、そんなことはいつでも書けるので、今この瞬間に、これから働く仕事について感じていて、おそら…

チャドに向けて出発

今日(2021年8月9日)、羽田空港から勤務地であるアフリカのチャドに向けて出発。まずは、チャドの首都であるンジャメナ(しりとり業界では有名な、「ン」で始まる都市)まで行って、自分の勤務地は、そこからさらに田舎に入っていく。 ンジャメナまでの日本…